2023.04.26 02:30【QJIS】地域人口を地図で可視化する(Visualise the local population on a map)データを可視化して分かりやすく伝えたい。私がデータアナリストを志すきっかけでした。地図と国のオープンデータは、世に散らばる玉石混合のデータの中でも信用できる方だと思っています。余談ですがGoogleの社名は「googol」(10の100乗)が由来だそうです。日本での「無量大数」(10の68乗)より大きいですね。もとから完全なデータはないし、分析過程もバイアスが入るので正しい答えにはならない。期待された答えに寄せていくこともできてしまう。P値が有意になるまで実験を繰り返すとか…。データを意思決定の指針(Data-driven)にするのではなく、データを参考にした(Data-informed)包括的な分析を心がけています。国勢調査による人口を地図に表示する...
2023.04.21 02:50変わった著作物③データベースの著作物(Diverse copyrighted works③Database work)著作物の中の変わり者③データベースの著作物です。昨今は用語の説明いらないくらい浸透しているので簡単に…データベース 論文、数値、図形その他の情報の集合物であつて、それらの情報を電子計算機を用いて検索することができるように体系的に構成したものをいう。(著作権法第二条1項十の三)条文には独特の言い回しやお堅いイメージがあるので(電子計算機や公衆送信用記録媒体やら)、カタカナ入ると目を引きます。ちなみに条文内でレコードは「蓄音機用音盤、録音テープその他の物に音を固定したもの」と定義してあります。時代を感じる。データベースの著作物データベースの著作物 データベースでその情報の選択又は体系的な構成によつて創作性を有するものは、著作物として保護する。(著作権法第十...
2023.04.18 06:00変わった著作物②編集著作物(Diverse copyrighted works②Edited works)著作物の中の変わり者②編集著作物について。例えば、辞典や詩集、新聞、雑誌が該当します。編集著作物もともと「著作物」は表現であるので、単なるデータや事実は含みません。でもそれを集めたら…選び方・並べ方、に創作性が発生して、集合体そのものが著作物になります。編集著作物 編集物(データベースに該当するものを除く。以下同じ。)でその素材の選択又は配列によつて創作性を有するものは、著作物として保護する。(著作権法第十二条1項)使う素材が著作物かどうかは関係ありませんが、著作物だったら編集するときに素材の著作者に許可が必要です。雑誌読者が雑誌をコピーして営利で使いたいときは、雑誌社+各素材の著作権者にOKもらわねばなりません。まあ編集するときに各素材の著作権は雑誌...
2023.04.15 07:15変わった著作物①二次的著作物(Diverse copyrighted works①Derivative works)著作物の中の変わり者を紹介します。今回は二次的著作物についてです。二次的著作物著作物に手を加えて新しく創作すると、「二次的著作物」になります。二次的著作物 著作物を翻訳し、編曲し、若しくは変形し、又は脚色し、映画化し、その他翻案することにより創作した著作物をいう。(著作権法第二条十一)翻訳*:別の言語に表現しなおす(英語など)編曲:既存の音楽の著作物をアレンジする変形:絵を彫刻にしたり、写真を絵にしたりする翻案*:脚色、映画化など1*:点字や暗号を日本語にするのは翻訳ではありません)4*:プログラムのバージョンアップを含みますもともとが著作物ではないものに創作を加えたら、それはオリジナルの著作物です。この「二次的著作物を作る権利」も、もともとの著作権者...
2023.04.13 07:10【引用】著作物を自由に使いたい([Quote]Free use of copyrighted material)他人の著作物を自由に使う方法のひとつに、「著作権の制限」事項「引用」があります。個別で詳しく聞くとアウトな場合もありますが、ここでは私が前職(新聞社/オウンドメディア)で判断していた基準を載せます。一般的な他者(企業含む)の主張・資料(第32条第1項)についてです。行政資料(第32条第2項)や新聞の論説(第39条)、政治や裁判(第40条)は別に条文があります。【引用の判断基準】公表されている公正な慣行(必然性/主従が明確)正当な範囲内引用元の明示著作者の権利を不当に害しない上記がポイントになります。「引用」ですから、そのまま持ってくることが前提です。間を省略したときはその旨を書きましょう。なぜなら、一部を省略すると誤解を生じることもあるからです。前述の...
2023.04.11 03:40投票率と無投票 (Voter turnout and abstention)日本で4年に1度行われる「統一地方選挙」、そのなかで佐賀県県議会議員選挙が2023年4月9日に行われました。投票率が低い、と耳にするけど実際どうなのか、佐賀県内各選挙区の投票率を地図に落としてみました。佐賀県は日本の南・九州にあります。13選挙区のうち、グレー部分の7選挙区は無投票です。半分は定員以内で選挙すら行われないという。有権者の意見は計れないな…。ただ6選挙区の投票率も33.13~46.58%の間で、どの選挙区も有権者の半分は投票せず。マイナンバーが投票に紐づけば便利だろうな。
2023.04.09 08:20新聞記事の著作権 (Newspaper article copyright)新聞記事というのは、本当にたくさんの著作物を扱います。だからって例えば絵画を掲載する時に著作者に許可を取らなくていい。なぜか?先日書いた「著作権の制限」事項に、時事の事件の報道のための利用が規定されているからです。著作物に関する時事の事件を報道するために、その著作物を利用する場合、又は事件の過程において著作物が見られ、若しくは聞かれる場合にはその著作物を利用できる。同様の目的であれば、翻訳もできる。(著作権法第41条)この95字がニュースに関する著作権を許容しています。この条文があるからこそ、前職の新聞社では、著作権についてさほど意識されていませんでした。記事を書くときには影響しないので…。もちろん、事件の発生場所、時刻、罪状、逮捕者など、事実を羅列し...
2023.04.08 04:10著作権の制限 (Copyright restrictions)著作権法には制限規定があります。「このときは使えるよ」を示した一覧です。言葉が直観的じゃないですね。説明しづらい。つまり、規定に書かれている状況下では、著作権法の効力が「制限」される=使っていいですよということです。アメリカにはフェアユース規定がありますが、日本の著作権法は限定列挙(制限列挙)なので、厳しめ。法に書かれている規定が全てです。なので時代に応じて改正がある。とはいえ解釈次第なので、現場はグレーゾーンの海です。
2023.04.07 05:05データサイエンティストとデータアナリストの違い (Data scientist and data analyst differences)Googleトレーニングの説明で理解が深まったのでまとめ。データサイエンティストとデータアナリストの違いについて、混同しやすいですが、仕事は全く違います。【データサイエンティスト】データを使用して新たな問題点を見つける>データサイエンスローデータを使って未知の事柄をモデル化して理解する新しい方法を生み出す。3つの分野の総称である。機械学習統計分析【データアナリスト】データソースからインサイトを作り出して、問題に対する答えを見つける探検家であり、探偵であり、アーティストである>データ分析(アナリシス)データを収集、変換、整理し、結論や予測を導き出し、データに基づいた意思決定を行う>データアナリティクスデータの科学インスピレーションを探求する。管理、使用か...
2023.04.06 03:15知的財産権の内訳 (Breakdown of IPRs)知的財産基本法がややこしいのは、いくつかの法律が集まって規定されているからだと思っています。知的財産という定義自体が大きい。条文より概念が広くて、時代や認識で都度判断が変わってしまう。立場違えば言い分は様々。知財高裁も大変だ…。知的財産権の区分け
2023.04.04 01:10NFT≠著作権 (NFT≠copyright)NFT(Non-Fungible Token)商品を手に入れたとて、著作権は手に入りません。NFTは一意な記録データであって、所有権もありません。(所有権の対象は「有体物」に発生します。今後は日本でもデジタル所有権の法整備が進められるのか…)商品が本物であるという証明にはなります。著作権保護の観点から、NFTへの関心が高まっています。その理由の1つは、NFTとして取引されている多くの作品 (アート作品など) が著作権で保護されているためですが、NFTの購入によって何を手に入れるかが明確でない、という理由もあります。引用:*WIPOマガジン(2021年4月)NFTにはアート、アイテム、ゲーム、メタバース、などなど。日本の著作権は支分権の集合体、かつ一身専...